ニキビの予防の方法はどうすれば良いのでしょうか?

ニキビの予防の方法をよく聞かれる事がありますが、その時にはいつも答える内容を決めています。
これは、いままでずっとニキビに悩んできた中で、そのあげくにつかんだコツのようなものです。
今まで、私もこの方法で、かなりしつこい大人ニキビを克服してきましたし、息子や娘も同様に思春期ニキビを抑えてきました。
特に変わった方法ではありませんが、始めたら、数か月単位で、長期間同じことを続けることが必要です。
その、長く続けるというところが一番のコツかもしれませんが、思春期ニキビや大人ニキビの予防に一番大切なのはスキンケアだという事を念頭に置いて、参考にしていただければと思います。
それでは、私がニキビに悩んできたそのあげくにつかんだニキビの予防の方法を、あなたにお伝えします。
説明する順番は、思春期ニキビの予防の方法、大人ニキビの予防の方法、ニキビの予防の原則の順番で説明します。
この記事の目次
思春期ニキビの予防の方法
思春期ニキビの予防の方法はいくつもあるのですが、その中で一番大事なのは洗顔です。
あたりまえのように感じるでしょうが、ここがきちんと出来ていない場合が多く、思春期ニキビの予防は、まずは洗顔にかかっていると言っても過言ではないと思います。
では、どのような所に注意して洗顔する必要があるかと言うと、それは以下の7つのポイントです。
これらの事を、まずはきちんと行う必要があります。
それぞれのポイントについての説明は、次の「大人ニキビの予防の方法」の項目でさらに詳しく説明します。
ですが、何故、洗顔が重要なのか、そして、どうして、この7つの項目がそんなに重要なのかという説明を少ししておきます。
基本にのっとった洗顔がなぜ、ニキビの予防に必要なのか
思春期ニキビの場合、意図的にはなかなか上手にコントロールすることのできない、生理的な男性ホルモンの増加が、ニキビの出来る一番大きな原因です。
男性ホルモンの増加により刺激を受けて、毛穴の中の皮脂腺が毛穴の中に皮脂を多量に分泌させ、それらの皮脂が上手に毛穴から排出されなくてニキビができるのです。
いくら多量の皮脂が毛穴内に分泌されても、それらの皮脂がすぐに毛穴から排出されれば、その毛穴はニキビにはなりません。
毛穴の中に、皮脂が長期間滞在してしまうから、そこに皮脂の大好きな「アクネ菌」が集まってきて、毛穴で炎症を起こし、ニキビを悪化させるのです。
しかし、思春期の男性ホルモンの増加は生理的な事なので、変に抑えようとしたりすると、大変な事になりかねません。
子供の体が、子供の体格から大人の体格へと成長しようとするしくみを働かせるのが、思春期の男性ホルモンの増加なのです。
変にコントロールしようとしたりすると、大人の体が出来る仕組み自体を阻害してしまうかもしれません。
そのように考えてゆくと、どうにかして、毛穴内に多量に分泌された、皮脂を上手に排出させる事が、最善で、一番安全で良い方法だと解ると思います。
そして、毛穴の出口である「毛孔」を開かせ、毛穴の中の皮脂を排出させる一番良い方法は、肌や毛穴のケアとなる洗顔をきちんとして、肌や毛穴を健康に保つことです。
このような意味合いから、肌や毛穴を健康に保つためのスキンケア洗顔の基本的な方法である、7つの項目がとても大事になるんです。
ニキビの予防には洗顔料にも注意が必要
ちなみに、洗顔を考える時には、使う洗顔料にも十分な気を使う必要があります。
お化粧をしていない思春期なのであれば、一般・市販品の洗顔料の中から、自分の肌質(「オイリー肌」・「乾燥肌」・「混合肌」)にあった洗顔料を探す必要があります。
また、ニキビ専用の洗顔料で、ある程度の幅広い肌質に対応できる低刺激の薬用石鹸「NonA(ノン・エー)」などを使う方法もあります。
すでに、ニキビが出来始めているのであれば、低刺激で、洗顔剤にわずかな「ピーリング」効果をプラスしたニキビ専用の洗顔料「ファーストクラッシュ」などもあります。
洗顔料の選定で気をつけなければいけないのは、とにもかくにも自分の肌質に合うものを探す事です。
せめて、3~5種類くらいは試して、自分の肌と相性の良いものをつかんでおく必要があります。
そして、日焼けした時は、刺激の小さい「NonA(ノン・エー)」を使うとか、ニキビが出来始めたら、「ファーストクラッシュ」を使うとか、使い分けも必要です。
ニキビが出来ると困る職業の方(芸能人・アナウンサー・受付嬢・秘書・CA)などは、自分の肌質に合った洗顔料をいくつか決めているそうです。
大人ニキビの予防の方法
大人ニキビの予防の方法も、基本的には、思春期のニキビと同じです。
実は思春期ニキビも大人ニキビも、ニキビが出来る最大の原因は同じで、男性ホルモンの増加なんです。
ただ、同じ男性ホルモンの増加でも、思春期ニキビと大人ニキビで違うのは、その男性ホルモンが増加する原因と、毛穴やお肌の状態なんです。
まず、思春期ニキビは、誰にもある、年齢的な要因に伴う、生理的な男性ホルモンの増加であり、毛穴の皮脂腺や肌などの働きは正常で、一般には、薬なども良く効きます。
しかし、大人ニキビは、ストレスや疲労や生活習慣などからくる、ホルモンバランスの崩れを伴う男性ホルモンの増加です。
また、毛穴内部の皮脂腺などの働きも、ホルモンの乱れやお化粧などによる外部刺激などが原因で、異常な状態となっている事が多く、一般には薬なども効きにくいです。
このように、根本的な原因については、大きな差があるのですが、ただ1点だけ、同じ問題点を共有しています。
それが、ニキビの出来てゆく流れです。
つまり、男性ホルモンの増加が原因で、毛穴の中の皮脂腺が毛穴の中に皮脂を多量に分泌させ、それらの皮脂が上手に毛穴から排出されなくてニキビができるのです。
いくら多量の皮脂が毛穴内に分泌されても、それらの皮脂がすぐに毛穴から排出されれば、その毛穴はニキビにはなりません。
毛穴の中に、皮脂が長期間滞在してしまうから、そこに皮脂の大好きな「アクネ菌」が集まってきて、毛穴で炎症を起こし、ニキビを悪化させるのです。
この部分を、少しでも改善すれば、当然のごとく、大人ニキビであっても、十分にニキビの予防は可能です。
このような理由で、大人ニキビの場合にも、その予防は、まずは洗顔にかかっていると言っても過言ではないと思います。
大人ニキビの洗顔のポイント
どのような所に注意して洗顔する必要があるかと言うと、思春期ニキビと同じく以下の7つのポイントです。
これらの事を、まずはきちんと行う必要があります。
ただ、大人ニキビの場合には、その殆どの方が、お化粧をしているという事は確実です。
そこで、あと1つだけ、基本的な洗顔の項目が増えます。
それは、
という事です。
それぞれの項目については、下のように理解して下さい。
1-1日には朝と夜の2回の洗顔を行う事を基本とする。
洗顔回数は、多すぎても肌を傷つけ、少なすぎても清浄効果がおちるので、多くの専門書でも書かれているように、朝と夜の2回の洗顔が最適とされています。
2-自分の肌の肌質や使用目的に合った洗顔剤で使用する。
説明の必要はないと思いますが、その時々の自分の肌の質や、日焼などの肌の状態にあった洗顔料を使用する必要があります。
肌質は、デパートの化粧品ブースなどで上手に話せば調べてもらえるので、「オイリー肌」・「乾燥肌」・「混合肌」の判定をしてもらえば良いと思います。
3-まず、手をよく洗い、ひと肌以下の温度のぬるま湯で顔をすすいでから洗顔を始める。
意外とすぐに、手のひらに洗顔料をつけて洗い始める人が多いですが、帰宅した後の、手のひらと顔の表面は、ばい菌の温床ですので、まずはその汚れをおとすべきです。
4-スポンジなどを使用して、十分に泡立てしてから洗顔を行う。
CMなどで見ているので、出来ているようで実は不十分な人が殆どですから、これでもか!というくらいには、泡立てをする必用があるので、清潔なスポンジ使用がお勧めです。
5-肌と手のひらの間に隙間を作り、泡を挟み込むようにしながら洗顔する。
殆どの方が、肌を強くこすりすぎていますので、泡で肌を洗うという感触を身に着ける必要があります。
6-顔を洗う時は、皮脂の多いTゾーンから洗い、その後、Uゾーン・目元・口元を洗うようにする。
まずは、十分な洗顔料を泡立てて、Tゾーンのみを1回~2回程度洗い、脂分の多い部分を洗浄します。
その後、脂分の少ないUゾーン・目元・口元を洗うようにすると、皮膚の弱い部分に、余計な洗顔料の刺激を与えないようにすることができます。
7-すすぐときには、ひと肌程度の温度以下の、十分な量のぬるま湯ですすぐ。
意外と多いのが、体温以上の高い温度で洗い流す方ですが、高い温度は肌に刺激を与えすぎ、さらに、乾いた後の肌の乾燥化を進めますので、体温以下の低い温度が基本です。
8-洗顔は、ダブル洗顔を基本とする。
大人ニキビの場合には、ほとんどの方がお化粧をされていると思いますが、無理に洗浄力の強い洗顔料でお化粧を落とすのは、肌に刺激を与えすぎです。
必ず、専用のクレンジング剤やリムーバーを使用して、クレンジングと洗顔のダブル洗顔を基本として下さい。
意外と多いのが、クレンジングやりムーバが化粧品と合わず、肌をこすり過ぎたり、強い洗顔料を使ってしまっている例です。
ポイントメイク化粧品やマスカラなどを購入する場合には、必ず、同じメーカーのクレンジング剤やリムーバーを購入しておけば、苦労が少なくなります。
洗顔については、ここまでのような事に十分注意してニキビの予防に努めて下さい。
大人ニキビの予防も洗顔料に注意が必要
当然ながら、大人ニキビの場合にも、洗顔料の選定には注意が必要です。
ですが、思春期ニキビの時のような、薬用せっけんクラスや、わずかな「ピーリング」効果をプラスした洗顔料では、予防の効果が小さい場合が多いです。
それは、男性ホルモンの増加の原因がホルモンバランスの乱れである事や、毛穴の皮脂腺も異常な場合が多いことや、お化粧をしていることなどからくる問題点です。
ですから、当然ながら、自分の肌にいちばん合った良い洗顔料を探す必要はあるのですが、肌質や肌の状態についても、思春期ニキビと同じように肌質や肌の状態にあった対応が必要です。
そのような場合には、たとえば、基礎化粧品と入れ替えるような形で、刺激が少なくいろいろな肌質に合いやすい「オルビス・クリア」を試してみる方法があります。
また、それで効果が小さければ、多少の刺激もありますが、ニキビの予防効果の大きい、「ビーグレン」などを試してみる方法があります。
そして、もし、ニキビが出来始めた場合には、「ピーリング」効果があり、ニキビを抑える効果の強い「プロアクティブ」を試してみる方法などがあります。
大人ニキビについても、いろいろと試して、自分の肌と相性の良いものをつかんでおく必要があります。
また、日焼けした時や、ニキビが出来始めたときなどの使い分けも、考えておくことが必要です。
思春期ニキビの所でも説明しましたが、ニキビが出来ると困る職業の方(芸能人・アナウンサー・受付嬢・秘書・CA)は、自分の肌質に合った洗顔料を決めているそうです。
ニキビの予防の原則
いろいろ説明してきましたが、ニキビの予防の原則は、まずは「洗顔」をきちんと行う事です。
その時には、面倒だと思わずに、洗顔のポイントをきちんと守りながら、行うべきです。
このような洗顔がきちんと出来始めたうえで、お医者さんに行ったり、薬を探したりしないと、せっかくのニキビ予防の効果が半減するかもしれません。
大人ニキビの洗顔の8つのポイント
これらの事をきちんと行ったうえで、さらなるニキビ予防の追加的な方法を考えるのが原則です。
そうすれば、同じ努力をしても、ニキビ予防効果は格段に差がついてくるはずです。特に大人ニキビについては、原因が多種多様になるため、ニキビの予防のために原因を絶とうとしても、なかなか簡単にはいきません。
まずは、ニキビの出来にくいお肌や毛穴を目指して、洗顔をきちんと始めることが大切です。
健康な毛穴やお肌を手に入れることが出来れば、ニキビの予防で悩むことは確実にすくなります。🙄