背中にきびは何故できるのでしょうか?

手がとどくところに出来るにきびなら未だ良いのですが、背中にきびが出来ると、手もなかなか届かず、自分だけではどうしようもないので困ってしまいます。
でも、なぜ背中にきびが出来るのでしょうか?
顔の周辺であれば、汗も良くかくし、良く目にもするので、何となく納得できるのですが、背中に出来るにきびは、あまり見る事も出来ず、出来る理由を理解しにくいです。
では、今から、その背中にきびについて、いろいろと説明をしてみます。
まずは、背中にきびが出来やすい理由を説明した後、背中にきびが出来る原因と、背中にきびの治し方について説明してみます。
背中にきびが出来やすい理由
背中ににきびが出来やすい理由はいくつかあるのですが、その内、代表的な理由をいくつか上げてみようと思います。
まず、一番大きな理由としては、背中には、皮脂を分泌する性能が高くてにきびができやすい毛穴である「脂腺性毛包」がたくさんある、「脂漏部位」が存在しています。
脂漏部位はにきびが出来やすい場所なのですが、頭やひげの部分のように、太い毛の生えた「終毛性毛包」の部分は、毛穴が詰まりにくいのでにきびは少ないです。
その理由は、毛穴の出口から太い毛が生えていて、絶えず成長しているので、自然に毛穴に中の皮脂なども、毛の成長と共に排出されて行くからです。

当然ながら、背中の脂漏部位にはそのような毛は生えて無いので、おのずと、「終毛性毛包」は少なくなり、にきびになりやすい場所となってしまいます。
脂漏部位画像からもわかるように、脂漏部があり、特ににきびが出来やすい場所は、体の前面に多いのですが、体の背面を見てみると、背中の肩甲骨の間になります。
このように、背中の真ん中あたりに、にきびになりやすい場所がある上に、背中には下のようなにきびが出来やすい条件も重なっています。
よく、背中はにきびが出来にくい場所だから、にきびが出来たら大人にきびの可能性が大きいという風に言われる方もいますが、私はそうではないと思います。
脂漏部がある上にこれだけの悪化要因があるのですから、間違いなく、背中はにきびが出来やすい場所だと思います。
大人にきびの対応を始める以前に、このような状況への対処を、まず行う必要があると思います。
背中にきびが出来る原因
背中ににきびが出来やすい理由は、いろいろと説明したので、大体は解っていただけたと思います。
では、背中にきびが出来る原因となると、どのような物があるのでしょうか。
実は、背中にきびと言っても、特別な原因があるわけではなく、にきびの出来る原因は一般のにきびと殆ど同じです。
つまり、にきびの根本的な原因は、毛穴の出口が詰まり、毛穴内に皮脂などの分泌物が溜まる事ですが、毛穴の出口の詰まり方には、2つの詰まり方があります。
そのうちの1つは、毛穴の内部で、毛穴の出口から排出しきれないほどの大量な皮脂などの分泌があり、排出が間に合わなくなることで毛穴の出口が詰まってしまう場合です。
もうひとつは、毛穴の内部への皮脂などの分泌は、それほど増えていないのだけれども、肌荒れや毛穴のトラブルのせいで毛穴の出口自体が詰まってしまう場合です。
これら、どちらの場合においても、毛穴の出口付近に長期間、皮脂などの分泌物が溜まり続けることになります。
すると、そこに皮脂の好きな「アクネ菌」が集まってくるようになり、アクネ菌が大量に集まると、その悪影響で、毛穴の出口で皮膚の炎症を起こすようになるんです。
これが、一般的なにきびの出来方です。
そして、毛穴の出口から排出しきれないほどの大量な皮脂などの分泌がある原因としては、男性ホルモンの分泌の増加やホルモンバランスの崩れが主な原因です。
実は、男性ホルモンの分泌の増加は、毛穴の中の皮脂腺という器官に働きかけて、大量に皮脂を毛穴内部に分泌させる効果があるんです。
そして、成人してから、男性ホルモンの分泌の増加などの異常が起こるおもな原因は、ストレスや睡眠不足・飲酒や生活習慣・疲労蓄積や食事などになります。
次に、肌荒れや毛穴のトラブルのせいで毛穴の出口が詰まってしまう原因としては、肌や毛穴のスキンケア不良や肌のターンオーバーサイクルの狂いが主な原因です。
そして、スキンケア不良や肌のサイクルを狂わせるおもな原因は、お肌の手入れの不良・肌への刺激が強いスキンケア・ストレスや睡眠不足や疲労などになります。
そのように調べてゆくと、背中にきびが出来る根本的な原因は、
という事になりますね。
このように多種多様な原因で背中にきびが出来ているので、背中にきびを治すのが難しいんですよね。
背中にきびの治し方
背中にきびの場合は、自分で直接にきびを見ることが難しいので、なかなにきびに気付けなかったり、気付いても手がとどかないので、ケアが難しいのが問題です。
ご家族がいれば、入浴時に背中を流してもらったりとか出来るでしょうが、実際にはなかなか頼みにくいし、どうしても背中のスキンケアはおろそかになりがちです。
しかし、やはり、背中にきびの一番の対応策は、まずは、出来るだけ背中の肌のスキンケアに気をつけることがスタートです。
そして、朝と夕方には、下着を取り換えるなど、清潔さや汗にも十分に気を付ける必要があります。
そのような事を十分に行ったうえで、ストレスや睡眠不足・飲酒や生活習慣・疲労蓄積や食事などにも気をつければ、背中にきびを治す事につながります。
ここで、食事については、一般的には「低GI食品」へと切り替えるのが最善です。
低GI食品
↑
1.フルーツ・野菜
2.卵・魚・肉・豆腐
3.乳製品・ナッツ・豆
4.ビスケット・穀物
5.バター・脂
↓
高GI食品
また、おはだのかさつきなど、背中の肌が明らかに異常だと感じる場合には、背中専用のにきび対策の医薬部外品などもお勧めです。
背中専用のにきび対策の医薬部外品であれば、「Jewel Rain(ジュエルレイン)」 などが、かなり有名で、特に乾燥肌の方には有効的なようです。背中にきびは、なかなか気付けないので困る事が多いですね。
特に夏などは、ノースリーブや水着のときなど、服を着てから背中にきびに気付いて、困ってしまう事が本当に多いです。
でも、普段から背中のスキンケアにも気をつけていれば、自信をもって背中を見せる服も着ることが出来ますね。
いざという時に慌てないためにも、いろいろ試して、きれいな背中を維持する方法をみつけておきたいですね。🙄