ニキビの予防とケアおよび治療

ニキビの予防とケアおよび治療を考える時に、必ず覚えておいてほしいことがあります。
それは、「ニキビの予防とケア」と、「ニキビの治療」とは、別のものとして、個別に考えてほしいという事です。
このサイト内では、それぞれ、別のものとして分けて考えています。
このような事を書くと、よく専門医の方から、「ニキビの予防とケア」と、「ニキビの治療」は一貫して行うもので、別々に考えるのはおかしい!!!と、お叱りを受けます。
しかし、お医者さんはそのように言われるのですが、患者側から見ると、両方をひとまとめに説明されてしまう事は非常に困るんです。
ニキビは確かに、尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)という皮膚病ですし、保険適応の治療法もあります。
でも、お医者さんの言い分と、患者側の言い分は同じにはなりません。
そのあたりのところも踏まえて、ニキビの予防とケアおよび治療について説明してみようと思います。
ニキビの予防とケアおよび治療に対するお医者さんの言い分
皮膚科のお医者さんに診察してもらうという時点で、既にニキビが発生していて、自分でもなんらかの処置をしている可能性が高いですよね。
つまり、お医者さんに行く時点では、既にニキビになっているので、お医者さんから見れば、現在行っている、ニキビの予防とケアの方法も、診察の対象になります。
そうしないと、今から患者に指示する治療方法と、相性の悪い予防法やケアをされてしまうと、お医者さんの行いたい治療が十分に行えない可能性が高いからです。
現実的には、患者が使用している基礎化粧品を止めてくださいとか、このような医薬部外品は控えて下さいとか、このような化粧は控えて下さいとか・・・ですね。
つまり、自分でニキビによさそうな医薬部外品や医薬品を使用していても、お医者さんが使用したい「アダパレン」などの薬との相性が悪ければ、やめさせる必要があります。
ですから、そのような部分も含めて、お医者さんは、「ニキビの予防とケア」と、「ニキビの治療」は一貫して行う必要があると言うんですよね。
このように、お医者さんの立場になってみると、言い分の理由が解ります。
そして、もし治療のかいがあって、ニキビが治った場合には、お医者さんの行う治療が終わり、医薬品も使わなくなります。
この、ニキビが治った時点で、お医者さんに、今後、「ニキビの予防とケア」は、どのようにすれば良いですか?と聞いても、スキンケアの方法を教えてくれるくらいです。
つまり、自分のお肌に合った、ニキビの出来にくい方法で、「ニキビの予防とケア」をしてくださいという返事が殆どなんです。
考えてみれば、お化粧自体もニキビの大きな原因にもなっているので、お医者さんにしてみれば、お化粧をやめなさいとも言えず、ぼかして返事するしかないんだと思います。
いずれにしても、お医者さんに、ニキビが無い状態で、「ニキビの予防とケア」の方法を聞いても、具体的な返事が返ってこないので、何をすれば良いのか解りません。
まあ、これはしようが無い話で、風邪をひいていないのに、風邪の予防方法を聞いても、「規則正しい生活をして・・・」的な答えしか返らないのと同じことなんでしょう。
ニキビの予防とケアおよび治療に対する患者側の言い分
ニキビの患者側の意見は、お医者さんのものとちょっと違います。
ニキビが出来て困っている患者さんで、重症で、お医者さんにかかりっきりのような方は、全てお医者さんに任せるしか無いのですが、そのような方の割合は少ないです。
殆どの患者さんは、ニキビといっても軽傷で、少しポツポツと出来始めて、さあどうしようかと、悩んでいる程度の症状の方が殆どです。
そして、そのうちのほとんどの方が、病院へ行かずに、自宅で自分で手軽にニキビが治せたら良いと思っています。
なぜなら、ニキビは殆どの場合、出来始めたら、何か月~何年単位でニキビができやすくなり、病院へいったからといって、すぐに治るわけではありません。
つまり、病院へ行くにしても、長い期間通わなければならず、かなり時間的な負担も増えますし、行動の成約も受けます。
そこで、患者側が考えるのは、軽い症状のニキビならば、「ニキビの予防とケア」で、上手に対応して、うまくニキビを静めてゆく方法は無いのだろうか?という事です。
そして、それでも対処できないくらいになった時だけ、病院で「ニキビの治療」を行い、良くなったら、あとは面倒なので、治療をやめて、また、予防とケアを始めるのです。
実は、私も大人ニキビに悩んでいる数年間は、ずっと、そのような対応をしていました。
何故なら、お医者さんに、大人ニキビの予防とケアについて相談しても、「お化粧を出来るだけ控えて」とか、「ストレスの少ない生活をするように」とか言われます。
でも、解ってはいても、それが簡単に出来るのなら苦労はありません。
現実的には、そのようにしないと、化粧をやめた方が良いと言われても、なかなか、難しいものがありますし、仕事のストレスも簡単には減らせる事はできません。
つまり、患者側として知りたいのは、今、自分が使用している化粧品などを出来るだけ変えないで、「ニキビの予防とケア」で、上手に対応してゆく方法です。
そして、それでは抑えきれなくなったような時には、効果の高い「ニキビの治療」を期待するのです。
お医者さんから見れば、なんて勝手な!という事になるかもしれませんが、多分、私を含め多くの女性は、このように考えていると思います。
私の考える、ニキビの予防とケアおよび治療
数年前までは、国内でニキビに対して効果の高い医薬品が認可されていなかった事もあり、ニキビになっても皮膚科などの病院に行く人は少なかったようです。
つまり、病院へいっても、あまり効果的な治療が出来なかったので、患者も診察に満足できず、病院へ行くよりは市販のニキビ対策品のほうが良いという話も出ていました。
ところが、数年前に、世界的に多くの国でニキビの標準治療薬とされている「アダパレン」が認可され、皮膚科でニキビの治療薬として処方されるようになりました。
その頃より、医学界からのコマーシャルなども関係してか、ニキビが尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)という皮膚病である事や、医療保険対応であることが広まりました。
そして、ニキビの治療効果が以前より少し高くなったこともあってか、ニキビで皮膚科を受診する人は次第に増えてきているという事です。
しかし、私の娘なども、重症であれば、迷わず皮膚科で受信したのですが、顔に数個のニキビが繰り返し出来る程度であったので、ほとんど自分で対処しました。
実は、ニキビに悩まれている方の多くは、そのように、病院へ行こうか行くまいか・・・悩ましい程度の症状の方が多いのだと思います。
そこで、このサイトでは一貫して、
・軽い症状のニキビならば、「ニキビの予防とケア」で、上手に対応して、うまくニキビを静めてゆく。
・「ニキビの予防とケア」で対処できないくらいになった時だけ、病院で「ニキビの治療」を行い、良くなったら、また、予防とケアを始める。
・最善なのは、「ニキビの予防とケア」のみで、ニキビの発生を抑え、思春期ニキビと大人ニキビの時期を、問題なく通過する事。
このようなスタンスで、ニキビを治す方法と効く薬を紹介しています。
お医者さんが聞いたら怒るかもしれませんが、やはり、女性にとってお化粧は大事です。
ニキビにとっては悪いと思いつつも、目先のお化粧の方を選んでしまいます。ニキビには、悩まされることが多いのですが、「ニキビの予防とケア」のみで、思春期ニキビと大人ニキビの期間を、無事過ごすことが出来れば最高ですね。
最近の医薬部外品は、かなり効果が高くなっているので、あなたの肌に合ったものを上手に選べば、高い確率で、ニキビの発生を軽減化してくれます。🙄